東京医科歯科大病院「第5波と考えている」
東京都内では新たに新型コロナウイルスの感染者が2848人確認されましたが、文京区の東京医科歯科大学病院では入院患者が増え、「病床が逼迫し始めている状況」で、「第五波の状況と考えている」ということです。
これは、27日午後5時ごろに撮影された東京医科歯科大学病院の新型コロナウイルスの患者が入院する病棟の様子です。デルタ株に感染した患者が入院しているベッドの周辺には、「L452R」と張り紙がされています。重症のベッド数8床に対し、患者が4人、中等症のベッド数25床に対し、患者が21人入院しているということです。
東京医科歯科大学病院・植木穣病院長補佐
「重症もいま半分埋まっている状況ですし、中等症も常に満床に近い状況。状況としてはもう、逼迫し始めているという状況」
入院患者は今月中旬以降から増え、第1波から第4波までの入院患者の平均年齢は常に60歳代でしたが、27日の段階では48.6歳と下がっているということです。また、患者25人のうち、12人がデルタ株への感染だということです。
東京医科歯科大学病院・植木穣病院長補佐
「若い方が入院してきているので、高齢で持病を持っていらっしゃる方が重症化して長期間入院するというパターンがあまりない。患者さんの入れ替わりが非常に多いというのも今の特徴の一つ。デルタ株は感染してなかった世代に多く感染している状況。もしかしたら、感染力が若干強いということがあるかと思います」
また、感染者数が下がる要因が今のところなく、「第五波の状況だろう」と話しています。
東京医科歯科大学病院・植木穣病院長補佐
「東京の中でも遠方から(患者受け入れの)依頼が来る状況が最近、見受けられる。都内全体がだんだん(患者の)受け入れが難しくなってきているんだろう。いわゆる第5波という状況なんだろうというふうに考えています」