麻酔薬「アナペイン」出荷量 11月から一部製品で通常通りに戻る見込み
無痛分娩やがんの治療などで多く使われる麻酔薬「アナペイン」の供給が不安定になっている問題で、11月から一部製品の出荷量が通常通りに戻る見込みだと販売会社が発表しました。
麻酔薬「アナペイン」は、麻酔が効く時間が長く、副作用が少ないため無痛分娩などで多く使われていて現在、国内で販売しているのは「サンド社」のみです。
製造設備の不具合によって、供給が不安定になり、6月から医療機関などで十分な量が入手できない状況が続いていました。
こうした状況を受け厚生労働省は、サンド社に安定供給に向けた対応を依頼していましたが、サンド社は29日、アナペインを扱う製造所を追加する承認を10月上旬に厚労省から受け、11月から一部製品の出荷量が通常通りに戻る見込みだと発表しました。
また、現在出荷量が通常の2割ほどとなっているほかの製品についても5割程度まで回復する見込みだということです。
サンド社は「医薬品の供給に支障を来しておりますことを、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。