五輪が閉幕 選手村に“出張”出国手続きも
オリンピック閉幕から一夜あけ、海外の選手や大会関係者が相次いで出国しました。こうしたなか、10日は暑さに警戒が必要です。
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9日、羽田空港では、早くも海外の選手や大会関係者の帰国ラッシュを迎えていました。9日だけで、羽田空港と成田空港からおよそ1万人が出国。
空港での混雑緩和のため、東京・晴海の選手村に航空会社の職員が出張して事前に搭乗手続きや荷物の預け入れを行い、選手らは保安検査場に直行できたということです。
また、空港には選手らを見送るボランティアの姿もみられました。帰国した選手らは、日本を離れたあとも14日間の健康観察を行い、新型コロナの症状がある場合には組織委員会に連絡することになっているということです。
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こうしたなか、西日本を中心に被害をもたらした台風9号。激しい雨が降るなか、一面雨水に覆われた大分市の道路。車が通ると大きな水しぶきがあがり、傘もささず歩いていく人の足首より上あたりまで冠水してしまっています。
そして台風9号は9日午前5時すぎ、広島県呉市付近に再上陸。その後、島根県では、普段は波もなく穏やかだという湖に次々と押し寄せる白い水しぶき。
さらに、24時間雨量が8月の観測史上1位となった出雲市では、車道のすぐそばまで茶色く濁った水が迫る危険な状況に。
また、一時氾濫危険水位に達した高津川では午前7時前、増水し転覆した川船を元に戻そうとした男性(46)が川に転落し流され行方不明だということです。
午前9時頃、台風は温帯低気圧に変わったものの、島根県隠岐では線状降水帯による激しい雨が続き、24時間の雨の量は観測史上最大を記録しました。
各地に被害をもたらした台風9号。愛知県豊川市では午前6時半頃突風が発生。看板などが散乱し、車の窓ガラスは跡形もない状態に。
近くに住む人「すごい風だなと思ったら、ばーんってすごい音がして」
この突風で中学校の体育館の壁がはがれ落ちるなど、建物26棟と車両22台が被害に。けが人はいなかったということです。
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雨のなか青森県で行われたのは、走る馬の上から矢を放ち的を射る「スポーツ流鏑馬」の全国大会です。150メートルのコースに3つの的が55メートル間隔で並べられ、参加者は次々に的を射ぬいていきました。
コロナ禍のため、参加者は青森、岩手、秋田の3県からに限定し行われたということです。
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一方「HANA・BIYORI」は、都内にある色とりどりの花などが鑑賞できる施設。目玉は、天井からぶら下がる巨大なフラワーシャンデリア。3連休最終日となった9日、多くの親子連れが訪れていました。
さらに、部屋が暗闇に包まれると、派手な音楽や照明ともに映像が壁一面に映し出されるプロジェクションマッピングのショーがスタート。非日常の空間を楽しんでいました。
「本当にきれいで花火とかひまわりとか夏の雰囲気も感じられて、子供たちも来られてよかったと」
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台風一過となる10日は、西日本と東日本で晴れるところが多く、内陸では40℃近くに達する見込みの場所もあり、暑さに警戒が必要だということです。