台風影響で大雨・強風 被害相次ぐ…倒木も
東京都内で街路樹が根元から折れて車に直撃。強風の影響だとみられていますが、台風9号から変わった温帯低気圧。10日にかけても北日本を中心に警戒が必要です。
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9日夜、台風9号から変わった温帯低気圧の影響で、雨脚が強まっている北陸地方。金沢市内では、J2の公式戦が予定されていましたが、雨のため中止になりました。
再び列島に上陸した台風9号。24時間雨量が8月の観測史上1位となった出雲市では、台風9号の影響で川が氾濫して、線路の近くまで水浸しになっています。雨と風の影響でビニールハウスが倒壊していました。
広島県北広島町では、志路原川が午前5時半ごろ、「氾濫危険水位」超え、一時、大雨警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。
増水した川の影響は大分県でも。仲間と泳いでいた男子大学生が流され、岩場に取り残され、通報を受けた消防に救助されました。
九州を北上し、瀬戸内海へ進んだ台風9号。9日朝、広島県呉市付近に再上陸後、温帯低気圧に変わりましたが、今も北陸地方などで雨が強くなってきています。
中心から離れた場所でも被害が相次ぎました。愛知県豊川市では、建物の屋根の鉄板が、道路を挟んだ向かい側の駐車場まで飛んでいっています。台風の影響で突風が発生。けが人は出ていませんが、中学校の体育館の壁がはがれるなど、26棟の建物に被害が出たということです。
東京・調布市でも街路樹が折れて2台の車を直撃。2人が病院に搬送されたということです。
10日にかけても、北日本や北陸を中心に雨と風が強くなる見込みで、警戒が必要です。
(8月9日放送『news zero』より)