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冠水や暴風の被害相次ぐ 街路樹折れ直撃も

2021年8月9日 19:49
冠水や暴風の被害相次ぐ 街路樹折れ直撃も

9日朝、広島に再上陸した台風9号は、温帯低気圧に変わりましたが、各地で冠水や暴風による被害が相次いでいます。この温帯低気圧は発達しながら、10日、東北地方を通過する見込みで、厳重な警戒が必要です。

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午後4時すぎのお台場では、時折、体がもっていかれそうなぐらい強い風が吹いています。午後にかけて強風が吹き荒れた東京都内。

「結構(風が)強いですね。ここは」

この強風が原因とみられる影響も。

駅員「ただいま大井町駅から大岡山駅間で、運転を見合わせています」

一時、全線で運転見合わせとなったのは、東京・品川を走る大井町線。東急電鉄によりますと、午後1時40分ごろ、走行中の運転士から「電線にモノが引っかかっている」などと連絡があったということです。

線路に落下したのは、日よけ用のテントで、強風にあおられ沿線の建物などから飛んできたモノとみられています。

さらに調布市では9日午後、街路樹が根元から折れ、2台の車が巻き込まれ、そのうち1台に乗っていた2人が病院に搬送されたということです。

東京に強風をもたらした要因。それは。8日、列島に上陸した台風9号。

一夜明け、西日本に激しい雨と風をもたらしました。発達した雨雲を伴い8日夜、鹿児島県枕崎市付近に上陸した台風9号。その後、九州を北上し瀬戸内海を抜け、9日午前5時すぎ広島県呉市付近に再上陸しました。

台風9号により記録的な大雨に見舞われた広島県。北広島町では、24時間雨量が8月としては観測史上1位を記録し、志路原川が午前5時半ごろ、氾濫危険水位超えに。一時、大雨警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。

避難した女性「来週が(出産)予定日なので、いつ陣痛がきてもおかしくない状況なので。(避難所で)安心していたいなと思って来ました」

島根県でも朝から暴風雨に。午前9時、台風9号は低気圧に変わったものの、その後も発達を続け、午前10時ごろの松江市では。

強烈な雨風で少し先が見えなくなることも。この時間帯、松江市では最大瞬間風速34.7メートルを観測していました。奥出雲町も大荒れに。木が激しく揺れていました。

24時間雨量が8月の観測史上1位を記録した出雲市では、台風9号の影響で川が氾濫し線路の近くまで水浸しとなっています。冠水した道路もありました。

行方不明者も出ています。益田市では午前7時前、転覆した船を元に戻そうとした46歳の男性が川に転落し流されました。消防による捜索が続けられていますが、現在も行方がわかっていません。

大阪でも。正午ごろ、横殴りの雨風に。さらに、屋根の鉄板が道路を挟んだ向かい側の駐車場まで飛んでいっています。根元から折れた看板やその周囲に散らばったトタン。

愛知県豊川市では午前6時半ごろ、台風9号の影響で突風が発生しました。ビニールハウスも倒壊。

近隣住民「頑丈にできているのに、こんなことあるなんて思わなかった」

県によりますとけが人は出ていないものの、壁がはがれるなど建物への被害が26棟、車への被害が22台確認されているということです。

そして、8日、関東に接近した台風10号による爪痕も。1日たったいまも斜面から崩れた土砂が道路をふさいでおり、撤去作業が続いています。土砂崩れが起きた千葉県勝浦市の国道では、復旧作業が続けられていました。

広島県や島根県の一部自治体では、避難指示が出されています。10日、東北では発達した低気圧が通過するため、荒れた天気に警戒が必要です。