「災害レベルで感染猛威」 都が強い危機感
東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、専門家は、「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態」と、強い危機感を示しました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師
「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、制御不能な状況です。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態であります。災害時と同様に自分の身は自分で守る。感染予防のための行動が必要な段階であります」
東京都医師会・猪口正孝副会長
「重症患者が急激に増加しており、医療提供体制が深刻な機能不全に陥っている。自宅における死亡者も複数発生しています」
感染者の7日間平均は、前回のおよそ3443人から、3934人に大きく増加、増加比も114%と依然として高い水準にあり、専門家は、「災害時と同様に、自分の身は自分で守る、感染予防のための行動が必要な段階」と指摘しました。
また、デルタ株の割合は、81.7%で、都内の感染は「デルタ株に置き換わった」と指摘しました。重症患者も、今月4日時点の115人から197人と大きく増加し、専門家は「医療提供体制が深刻な機能不全に陥っている」と強い危機感を示しています。
一方、繁華街の夜間のレジャー目的の人流は、重症化リスクの高い40歳から64歳の中高年層の割合が、最も高いと指摘されました。