都 繁華街での人流“レジャー目的”減少か
緊急事態宣言が続く東京都内で、21日、新たに1832人の感染が確認されました。
21日確認された都内の感染者は、1832人で、1800人を超えるのは、1月16日以来で、一気に感染が拡大しています。直近7日間の感染者数の平均は1277.6人で、前の週の155.2%と1.5倍になっています。
こうした中、21日午後、東京都の分析会議で、専門家は、今のペースが続けば、新規感染者は2週間後には1日あたりおよそ2598人となり、第3波のピークを大きく上回ると指摘しました。
入院患者も6月下旬から倍増して2388人となっていて、感染拡大が続けば、「医療体制がひっ迫の危機に直面する」と述べました。
一方、繁華街での人流のうち、通勤、通学などを除いた「レジャー目的」の人流は、実は3週連続で減少し、緊急事態宣言が出された後、午後6時から8時の人流は、前の週に比べ16.1%減ったというデータが示されました。
しかし、感染リスクの高い午後10時以降の人流は、前週比7.2%減と減少幅はわずかでした。専門家は「緊急事態宣言を出しても意味がないというような論調が多く聞かれましたが、データを見る限りにおいては、多くの方々が、不要不急の外出自粛の要請に応じてくださっている中で、深夜まで繁華街に滞留している一部の人々の協力が得られにくいという状況だ」と説明しました。
そして、感染を抑えるには、人流をさらに減少させる必要性を強調しました。小池知事は、「明日からの4連休や、夏休みの旅行やレジャーは控えてほしい」と呼びかけました。