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長引く「災害級」大雨 広い範囲で要警戒

2021年8月13日 9:25
長引く「災害級」大雨 広い範囲で要警戒

九州に大雨をもたらした線状降水帯は13日、他の地域でも発生する予想です。大雨は関東など広い範囲に及びそうです。18日まで前線が停滞するため、危険なレベルの雨に警戒が求められます。こまめに土砂災害などの危険度を確かめ、身を守ることが必要です。

■九州以外でも「線状降水帯」か

12日は九州を中心に大雨になり、一部には「命の危険」を示す大雨警戒レベル「緊急安全確保」も出されました。同じ場所に雨が降り続ける「線状降水帯」が発生しました。

有働由美子キャスター
「この後の雨はどうなっていくのでしょうか?」

気象予報士・村上なつみ
「13日早朝にかけて九州だけでなく、中国地方や四国、北陸などにも活発な雨雲が広がり、これらの地域でも線状降水帯が発生し、重大な災害が起こる可能性があります。13日の日中以降は、西日本だけでなく関東や東北など広い範囲で大雨となる恐れがあります」

有働キャスター
「日本列島の多くの地域で雨が降るということですね」

■危険なレベルの雨、長引く恐れ

村上
「長引くという特徴があります。今後の天気図と雨の範囲を見ると、まず13日は前線による雨の範囲が、東北から九州までをすっぽり覆っている状態です。その先、18日にかけてもずっと同じような地域に停滞する予想です」 

「これは、南に太平洋高気圧があるためで、高気圧に押されて前線が南下することができないためです。危険なレベルの大雨が続く恐れがあります」

有働
「災害が心配になってきますね」

村上
「いろいろな災害に注意していただきたいですが、特に土砂災害に警戒が必要です。危険度の分布を地図上に示した気象庁ホームページの『キキクル』を見ると、12日夜時点では九州の広い範囲で、土砂災害の危険度が高まっています。特に長崎県や佐賀県、熊本県と福岡県の県境の辺りで、『極めて危険』とされる濃い紫色になっていて、すでに土砂災害が起きている可能性もあります」

■気象庁HP「キキクル」で確認を

有働
「こうした地域にお住まいの皆さんはお休みになる際に、山や川が近い家の方は、崖から離れた2階に寝る、1階より2階で寝るなど、ぜひ安全な所でお休みになってください。廣瀬さんはキキクルを確認していますか?」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「今日も確認しました。今のところ僕が住んでいるエリアは大丈夫なのですが、九州が危険な状況なので、仲間が大丈夫かすごく心配ですね」

有働
「危ない地域の皆さんに、調べて知らせてあげることも大切なことですよね。そして今、自分の所が降っていなくても、急激に状況が悪化する恐れが、この数日はどなたにもありますので、こまめに情報をチェックしてください」

(8月12日『news zero』より)