“人出5割削減”どう実現? デパ地下は…
感染拡大が止まりません。政府の対策分科会が提言する人出の5割減は実現できるのか。取材しました。
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「救える命を救うため」。政府の分科会が提言しているのが、東京の人流5割削減です。
お盆明けの16日。
記者(東京・品川区 大井町駅)
「午前8時すぎです。ホーム上、かなり混雑してきました」
京浜東北線が通る東京・大井町駅には、出勤する人らの姿がありました。
介護関係(60代)
「(ホーム上は)人の行き来は多かったです」
「人流5割削減」について、街の人に聞きました。
歯科衛生士(30代)
「歯医者なので、おうちでできる仕事じゃない。なかなか難しいと思う」
会社員(50代)
「お願いベースだと無理なのかな」
分科会が提言するのは、4度目の宣言が出される直前の7月前半の5割まで人流を減らすこと。しかし、当時と8月15日の人出を比べてみると、渋谷、銀座、新宿など、どのエリアも5割削減には届いていませんでした。
こうした中、政府分科会が提言したのは、百貨店のデパ地下などへの人流抑制です。
週末、デパ地下に続くエスカレーターの前では、店員が入り口で客数をカウントしていました。
また、そごう・西武グループの百貨店では、入場者を繁忙期の半分にまで抑えたうえで、買い物カゴを除菌する機械を導入。除菌液を噴霧する機械にカゴを入れて消毒し、人の手で1時間かかっていた消毒時間が10分の1にまで短縮したということです。