リビア大使館の壁が崩落 隣の保育園に…
7月3日。東京・渋谷区の保育園の地面に散乱しているコンクリート。実はこれ、がけ崩れなどを防止する擁壁と呼ばれる壁の一部です。壁が崩れ、土があらわになっています。残っている壁はまるで浮いているように見えます。
壁が崩れたのは東京・渋谷区にあるリビア大使館。
記者
「こちらリビア大使館の擁壁が崩落した現場では、現在ブルーシートで覆われていて、がれきもそのままの状態となっています」
8月19日にその現場を見てみると、今も、リビア大使館に隣接する区立保育園の敷地内にがれきが散乱していました。
区の担当者によりますと、7月3日、近隣住民から保育園に連絡があったといいます。
渋谷区子ども青少年課 山口勝課長
「明け方にすごい音がしたって保育園の方に連絡があって、見たら擁壁が崩れていた」
崩れたのは横15メートル、縦4.3メートルの壁のおよそ3分の1。大雨の影響で崩れたといいます。
ただ、この壁をめぐって区は10年以上前から大使館側に…
渋谷区子ども青少年課 山口勝課長
「大使館の擁壁が(老朽化で)壊れやすい状態にあるのがわかっていて、大使館の方にも区の方から改修等対応してくれとずっと言っていた」
区は緊急工事を行い応急処置をしましたが、その費用は150万円ほどに及ぶといいます。
渋谷区子ども青少年課 山口勝課長
「擁壁が崩落したことで区の方に被害が及んでいるので、最終的にはリビア大使館の方に損害賠償として請求することになっています」
ただ、大使館との調整には時間がかかるとみられています。