お母さんとじゃれあい、カメラに興味津々なのは、７月に生まれたばかり、全国におよそ５００頭しかいない希少な山陰柴犬の赤ちゃん（オス）です。房（ぼう）と名付けられました。

飼い主　豊哲也さん
「順調に成長してくれて、本当にいまかわいい盛りなのでうれしいですね」

実は飼い主の豊さんはプロのカメラマン。山陰柴犬の魅力を多くの人に知ってもらいたいと、様々な写真や動画を撮影し、ＳＮＳに投稿しています。再生回数１３０万回超えの動画があるほど人気です。

徐々に知名度が上がっている山陰柴犬ですが、一時、絶滅の危機にひんしたこともありました。

山陰柴犬育成会　松本守人事務局長
「私が聞いたのでは（一番少ない時で）１００頭は切っていた。地元の人でも山陰柴犬が『そんな犬いるんですか？』という感じ」

保護活動をすすめ、今では５２０頭まで増えましたが、一般的な犬種と違って一度に生まれる子供が少ない山陰柴犬。房もひとりっこです。

それでも山陰の豊かな自然の中ですくすくと成長しています。

飼い主　豊哲也さん
「せっかく山陰柴犬という名前なので、どんどん増えて、山陰の方たちが愛する犬種になってほしい」

房は９月上旬には新たな飼い主のもとへ引き取られる予定だということです。