大学医学部定員に「診療科指定枠」新設へ
地域の医療ニーズに応えるため厚生労働省は、大学医学部の定員に、将来、地域で必要とされる診療科に従事してもらう「診療科指定枠」を新たに設けることを決めました。
医師の需給に関する厚生労働省などの検討会は、2023年度の大学医学部の入学定員について、「歯学部振替枠」を廃止し、その枠の44人を新たに作る「診療科指定の地域枠」とし、入学の際に将来、特定の地域と診療科に従事することを義務づけることを了承しました。
新型コロナウイルスの対応で不足が懸念されている救急や感染症の専門医など、地域のニーズに応じて確保することが可能となります。この枠は「歯学部振替枠」をもっていた大学に限定せず、各大学から要望できるということです。
また、受験の時から一般枠とは別となり、大学は、義務づける診療科や人数について、自治体と相談し決めることになります。
厚労省は、2024年度以降の「診療科指定の地域枠」の定員数など詳細については、今後、検討するとしています。