厚労省専門家会議が強い警戒感 “最も高い感染レベルで増加”
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、感染者はすべての都道府県で最も高い感染レベルで増加が続いているとして、強い警戒感を示しました。
国立感染症研究所・脇田所長「全国の感染者はこれまでで最も高い感染レベルを更新してきております」
専門家会議は、全国の感染者の今週先週比は1.89で、すべての都道府県で第6波の感染拡大を大きく超え、増加が続いていると報告しました。
また、病床使用率が5割を超える地域が増加しているほか、コロナ患者に加えて熱中症患者なども増え救急搬送が困難なケースが全国的に急増しているとして懸念を示しました。
さらに、自宅療養者が一部の地域で急増しているとして、症状のある人が受診前に、自ら抗原検査キットで検査できるよう体制を整備する必要があると指摘しています。
一方で、政府が、濃厚接触者の待機期間を5日間に短縮したことについて、会議では、オミクロン株の潜伏期間の中央値は3日間だとするデータが示され、複数の専門家から、「5日目では発症リスクは残存する。7日間はしっかりした感染対策が必要だ」などと意見が出たということです。