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台風襲来に警戒の頃? 「二百十日」とは

2021年8月31日 13:35
台風襲来に警戒の頃? 「二百十日」とは

31日(火)は、雑節の「二百十日」にあたります。古くから台風の襲来を警戒すべき日として暦に記載されていますが、その由来とは。

日本では古くから、二十四節気や五節句など、中国から伝えられた暦日が使用されてきましたが、日本の生活や文化、気候風土に合った一年間の季節の移り変わりをより的確につかむために「雑節」が作られました。

この「二百十日(にひゃくとおか)」は、名前の通り、その年の立春から数えて210日目のことを指す雑節で、毎年9月1日前後にあたります。※2021年は8月31日

この頃は、稲が開花する、農業を営む人々には重要な時期ですが、農作物に甚大な影響を与える台風に見舞われることが多い時期でもあります。

そこで、過去の経験に基づいて、農家にとって油断のならない日として暦に記載され、旧暦8月1日の「八朔」や、同様の意味を持つ「二百二十日」とともに、農家の三大厄日として恐れられてきたといわれています。台風の予想などがまだない時代は、このように一つの目安として警戒を呼びかけ、嵐を鎮めるための祈願行事をおこなっていたようです。

まもなく9月になり、本格的な台風シーズンに入ります。「二百十日」や「二百二十日」を、備えを再確認するきっかけとして、ハザードマップや非常用持ち出し袋・常備品など、今一度確認しておくと安心です。

写真:アフロ