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歌舞伎町ビル火災20年 隊員が当時を語る

2021年9月1日 1:29
歌舞伎町ビル火災20年 隊員が当時を語る

2001年、東京・歌舞伎町で44人が死亡した雑居ビル火災は、9月1日で発生から20年になります。現場で救助活動にあたった東京消防庁の隊員が取材に応じ、当時の過酷な状況を語りました。

2001年9月1日、新宿区・歌舞伎町の雑居ビルで起きた火災では、3階と4階であわせて44人が死亡しました。

当時、救助活動にあたった東京消防庁の3人の隊員が、その過酷な状況を語りました。

当時救助活動にあたった菊池真紀夫消防司令長「黒煙すり抜けて中に入ったらですね、階段室は(火で)赤い滑り台の状態で」

この火災では、階段に置かれた荷物が避難や救助を妨げました。

当時救助活動にあたった菊池真紀夫消防司令長「屋内階段には更衣ロッカーとかですね、段ボールが積み重ねてあって、本当に人が通るのは30~40cmしか隙間がないという状況のなか入っていくわけですね。床に倒れている人もいました。床に顔を、口をつけて少しでも新鮮な空気を吸うと。あと上のほうに来ると、人をかきのけて自分が先に排煙口のほうに逃げる形とかですね。山のような形ですね」

この火災を受け、翌年には消防法が改正され、避難路に荷物を置くことは禁止されましたが、違反は依然として多く、新宿消防署では、防火などの専門知識を持つ機動査察隊を結成し、査察を続けています。