パラ“都心観光地”でマラソン“密”に警戒
東京パラリンピックのマラソン競技が、都心を通過するコースで開催されます。沿道の密ができないか、警戒感が高まっています。
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東京・浅草、9月3日。
記者
「パラリンピック最終日のあさって(9月5日)日曜に行われるマラソンにむけ、浅草雷門の前には交通規制を実施するという看板が設置されています」
規制告知の看板は 首都高速道路の入り口にもありました。9月5日、パラリンピックのマラソン競技のため、都内で大規模な交通規制が行われるのです。
マラソンは、国立競技場をスタートし、浅草・雷門や銀座、東京タワー、皇居外苑(がいえん)など、東京の名所を駆け抜けます。
交通規制は競技開始2時間前の午前4時半から最大で午前10時45分ごろまで。懸念されるのが沿道での“密状態”です。
小池都知事は、新型コロナウイルスの感染防止のため、沿道での応援を自粛するよう呼びかけました。
東京都 小池知事(3日午後)
「テレビを通じて応援してくださるようお願いをしたい」
8月のオリンピック最終日、札幌で行われたマラソンでは多くの人が集まり、ゴール付近では人が密集する状態になっていました。
コース沿いのレストランではどう対応するのでしょうか。
ステーキなどを提供する新宿区にある店では、“密”を防ぐため、ランチ営業の休止を決断。
ビストロ マガザン ルージュ 能澤新伍オーナー
「売り上げだけの面を見れば、客がいっぱい来た方がうれしいが、それ以前に(新型)コロナになりたくないですし、コロナにさせたくないという気持ちが強いので」
コース沿いに店を構えるたい焼き店では、あんこに影響が出ていました。
あんこは1日40キロほど必要になるといいますが、交通規制で当日の納品はできなくなるため、前日にずらしたといいます。
たいやき神田達磨・神田小川町本店 祝紘太さん
「前もって納品するしか対策はないかなという感じ」
組織委員会などは、当日、沿道や周辺の駅に観戦自粛とコロナ対策を呼び掛けるおよそ2700人のスタッフやボランティアを配置する予定です。