「“茨城ダッシュ”は違反です」県警が投稿
「茨城ダッシュは交通違反です」茨城県警がSNSで呼びかけた注意喚起。“茨城ダッシュ”とはなんなのか?県警交通総務課を取材しました。
■“茨城ダッシュ”とは?
茨城県警が先月、Twitterで「茨城ダッシュは違反」と注意喚起をした投稿。いわゆる“茨城ダッシュ”とは、交差点で青信号に変わった瞬間、またはその直前に対向車線を直進する車よりも先に猛ダッシュで右折することです。
道路交通法37条でも、右折する場合は直進車などがなくなるまで進行妨害をしてはいけないなどとされていて、“茨城ダッシュ”のような運転は交通違反です。
■茨城県警「“茨城ダッシュ”ははなはだ不本意」
「茨城ダッシュは違反」と注意喚起の投稿をしたことについて、茨城県警交通総務課に聞きました。
茨城県警「“茨城ダッシュ”と聞くと、そんなに悪いことではなくぎりぎりセーフなのかなと思われてしまうと、はなはだ不本意。茨城ダッシュは交通違反だということを周知したい」
“茨城ダッシュ”をして、右折車が対向車とぶつかれば大きな渋滞や重傷事故、最悪の場合は死亡事故に発展する可能性もあるとして、今回Twitterでの呼びかけをしたといいます。
茨城県警「世間一般で呼ばれている“茨城ダッシュ”というのは不名誉な呼び名ではあるが、今回はあえてこの不名誉な呼び名を使って、県民に事故防止について呼びかけている」
Twitterの投稿では、正しい右折方法を図解付きで説明しています。
茨城県内の人身交通事故の発生件数は、今年1月から8月末までで3782件。そのうち交通事故で亡くなった人は49人で、これは全国で11番目の多さだといいます。
茨城県警「茨城ダッシュはかっこいい名称でも何でもなく、単なる交通違反ですので、道路交通法をしっかり守っていただいて、正しい右折方法で交通事故を防いでいただきたい」
画像:茨城県警察本部公式Twitterより