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東京の荒川、堤防低い「弱点」に補強工事

2021年9月8日 14:30
東京の荒川、堤防低い「弱点」に補強工事

2年前の台風19号の際、氾濫の危険が迫った東京の荒川で、鉄道の線路があるため堤防が低くなっている部分を補強する工事が行われました。

深夜に東京を流れる荒川で行われたのは、線路の影響で堤防が低く「弱点」と呼ばれている場所を補強する工事です。荒川が氾濫・決壊すると、最悪の場合、およそ2000人の死者が出ると想定されています。

国土交通省によりますと、京成本線の鉄橋がかかる部分は、堤防がおよそ3メートル低くなっていて、荒川の水位が上昇すると、川の水があふれ出し、この場所から氾濫する危険があるということです。

堤防が低い部分にコンクリートの壁を設置する今回の工事は、足立区と葛飾区からの要望で行われた応急的なもので、国は将来、堤防自体を高くするために京成本線の橋を架け替える方向で検討しています。