コロナ禍のツイッター分析 関心は…
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が続く中、今月1日から10日間のツイッターのつぶやきを分析したところ、若者のワクチン接種を巡る混乱や、自民党総裁選の動きが関心を集めたことが分かりました。
■投稿総数に変化なし…意外な感情も
今月1日から9日までの10日間にツイッターで、「コロナ」「ワクチン」「感染」と一緒につぶやかれたツイートを集計したところ、多かった言葉は以下の通りでした。(リツイートを含む)
1位 ワクチン
2位 コロナ
3位 感染
4位 接種
5位 対策
6位 新型コロナ
7位 打つ
「接種」「対策」「打つ」が上位に入り、東京・渋谷での若者向けワクチン接種の混乱、政府や自治体のワクチン接種を巡る対策が関心を集め、賛否などが多くつぶやかれたものとみられます。一方、1日のツイートの総数は55万件前後で推移し、大きな変化はありませんでした。
ツイートの感情を分析したところ、期間を通じて割合に大きな変化はありませんでしたが、「厭(iya)」「怖(kowa)」など、ネガティブな感情が多くを占める一方、「喜(yorokobi)」「安(yasuragi)」など、ポジティブな感情も一定数つぶやかれました。
■不出馬表明でワードに変化
つぶやかれるワードに大きな変化があったのが今月3日です。菅総理が自民党総裁選への不出馬を突然表明したことで、関連するワードが前日と比較して順位が大幅に上がりました。
「総裁」 (100位→10位)
「自民党」(79位→17位)
「総理」 (683位→35位)
「菅首相」(498位→40位)
これまでほとんど登場しなかった「専念」というワードも約1万5000件に上り、菅総理が不出馬の理由について「新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために(コロナ対策に)専念したい」と説明したことが影響したとみられます。
■コロナの「収束」が話題に
今月6日には「収束」というワードが急上昇し、前日と比べ5倍以上(約4700件→約2万6000件)つぶやかれました。菅総理の総裁選不出馬の判断についての受け止めを聞かれた麻生財務大臣がこの日、「(コロナ感染拡大が)まがりなりに収束して国際社会の中での評価は極めて高いと思う」などと発言したことへの賛否のコメントが相次いだとみられます。
■自民党総裁選 候補者のつぶやき増加
これまでに自民党総裁選へ出馬表明をした岸田氏、高市氏、河野氏の名前がつぶやかれる件数が増えています。今月29日が投開票の自民党総裁選に向けて、各候補による緊急事態宣言やワクチン接種の対策や発言が関心を集めそうです。
データ集計期間:9月1日~9日
データ提供 :JX通信社