山中湖村に異変“ナラ枯れ”に“毒キノコ”
富士山のふもとにある山梨県山中湖村。ここで今、ある異変が起きているといいます。
茶色く、クルンと丸まった葉っぱ。「ナラ枯れ」というブナなどの広葉樹が枯れる被害が起きていました。その原因が、「カシノナガキクイムシ」という害虫です。
今年は、その被害が少なくとも去年の30倍以上に広がったことが村の調査でわかりました。そして、「ナラ枯れ」による別の問題も起きていました。
「ナラ枯れ」が確認された家の住人
「初めて見たのでビックリしました。間違えて触る人がいたら困るなって、知らない人が」
「ナラ枯れ」が確認された木の周辺に真っ赤なものが…。実はこれ、猛毒のキノコ「カエンタケ」です。
「カエンタケ」は、触れただけで皮膚がただれたり、食べると死亡したりすることもある毒キノコです。
山梨・山中湖村村民生活環境産業課 高村美由紀係長
「ナラ枯れを起こした木の根元付近にカエンタケの発生が確認されています。去年の数倍、数十倍というかたちになっています」
「カエンタケ」は「ナラ枯れ」を起こした木のそばで発生するため、山中湖村全域に広がっています。
村は、見つけたらすぐに通報するよう求めていて、10月に詳しい被害の状況を確認するということです。