WEリーグ岡島チェア「ジェンダー平等へ」
今月開幕した日本初の女子プロサッカーリーグがジェンダー平等への取り組みを前面に打ち出し、話題となっています。舵取り役の岡島喜久子チェアに、小西キャスターがその想いを聞きました。
今月開幕した日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」には11のチームが参入しました。WEの名称は「Women Empowerment」(ウーマン・エンパワーメント)に由来しています。
WEリーグ・岡島喜久子チェア「日本のジェンダー平等を前に進める覚悟のリーグです」
岡島喜久子チェアは、元サッカー選手で自身の経験から女性だからぶつかる壁がいくつもあると指摘します。
WEリーグ・岡島喜久子チェア「男性の代表チームがお金が入るところ、女子はそのおこぼれをもらうとか、おまけであるというような扱いをずっとされてきて」
WEリーグ・岡島喜久子チェア「指導者は男性がとても多いです。S級というプロが教えられる一番上のライセンスも男性が500人、女性は9人」「小さい時から教えてもらうのは男性である。男性はやはり『男の子だったらあそこまで蹴れるのに』『男の子だったらこれができるのに』と比べてしまうところがあります」
「決定の場が男性ばかりでは多様な意見が反映されない」としてWEリーグでは、コーチや監督に必ず女性指導者を1人以上入れるよう求めています。これは現役引退後の女子選手の受け皿にもなるといいます。
WEリーグ・岡島喜久子チェア「女性取締役がいない、いないクラブはいくつあるのか。じゃあ来年はいくつ減ったか。女性のコーチ・監督がいるクラブは今どれくらいなのか。来年に向けてどういうことができるか。それを『見える化』していくみんなが情報共有化していく」
今後は大学などの教育機関や、他のスポーツ団体も巻き込んでジェンダー平等の動きを広げていきたいといいます。
WEリーグ・岡島喜久子チェア「夢や生き方の多様性というような、みんなが自分が思ったように生きられるような。例えば性的マイノリティーであっても個性の一つと捉えられるような、社会に向かっていくきっかけをどんどん作っていきたいという感じです」