【気象解説】“ジグザグ天気”週末は? 来週中頃は日中でも肌寒く
4日の関東は晴れたかと思えば雨が降ったりと、変わりやすい天気の一日となりました。また、東京都心は気温が30℃を超え、季節外れの暑さになりました。この先の秋雨や気温の傾向を、気象予報士の木原実さんに聞きました。
4日の関東は予想以上に前線の影響を受け、東京も変わりやすい天気の一日となりました。この前線の影響で、関東だけでなく全国的にも広い範囲で雨が降っています。
午後6時、西日本の太平洋側から東日本・北日本にかけての広い範囲で雨が降っている予想となっています。その後、次第に秋雨前線が太平洋上まで南下するため、だんだん雨のエリアは狭くなっていきますが、前線に近い太平洋側の地域は5日朝になっても雨の降っている所がありそうです。そして、一番しつこく雨が残りそうなのが関東や東海地方です。
関東や東海は、5日午前9時の段階でも広い範囲で雨が降っている予想。日中にかけて、雨のやみ間はあるものの、すっきりしない天気が続き、傘が手放せそうにありません。
4日は東京都心でも30℃を超え、季節外れの暑さとなりましたが、この先も気温の変化は大きくなりそうです。
この秋雨前線の南側に暖かな空気があり、北側には秋の涼しい空気があります。4日は、暖かな空気に覆われたため、東京など関東南部は気温が高くなりましたが、これが5日になると前線が南下。雲も広がって日差しもなく、再び気温は低くなりそうです。このように、暖かな空気と冷たい空気がせめぎ合いながら秋は深まっていきます。
東京の最高気温を見ると、4日は30.4℃と平年を大幅に上回る暑さになりましたが、5日は23℃と一気にこの時期の気温に戻る予想となっています。そしてその後、週明けにかけては気温の高い日が続きそうです。
ただ、来週8日ごろからは秋雨前線の南下とともに上空には一段と涼しい寒気が流れ込んできて、9日、10日は最高気温が20℃止まりと、日中でも肌寒く感じる気温になりそうです。この時期は日ごとの気温差や朝晩と日中の寒暖差が大きくなる頃でもありますので、体調管理には十分な注意が必要です。