マスクから鼻だし退去命令 発言求め応酬も
30日、大分県の臼杵市議会が、ある男性議員に対する辞職勧告決議案を可決しました。原因はマスクでした。市議は、マスクから鼻をだした状態で発言を求めるなど、マスクの着用を巡り騒動となっていました。
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30日朝、渦中の人物は、マスクを着けずに姿を現しました。
大分・臼杵市 若林純一議員「マスクは議場にあるので、それを使います」
大分県・臼杵市議会の若林純一議員。
若林純一議員「(マスクを)基本的には必要のないところではしたくないので」
マスクを着けないまま議場へと向かいました。すると議場では、マスクを着用しました。この若林議員、マスクなどを巡ってたびたび騒動を起こしてきました。
先月には、市内の中学校周辺や駅などでマスクを着けずにワクチン接種に反対するチラシを配布。
市民などから抗議が寄せられ、今月14日、議会から厳重注意を受けると。その1週間後には…。
委員長「若林議員、マスクを正しく着用してから発言してください」
マスクから鼻を出した状態で委員会に出席。
若林純一議員「発言の許可をお願いします」
委員長「はい許可しません!マスクを着用!」
若林純一議員「発言の許可をお願いします」
委員長「許可しません」
若林純一議員「なぜですか?」
委員長「それは言う必要ありません」
マスクを正しく着けていないとして発言を許可されず。最後は無断で退席しました。そして30日の議会でも。
若林純一議員「(マスクは)発言するときは鼻まで隠します。それ以外は大変苦痛なので、鼻を出して呼吸をすることを許してくださいと」
ただ着席中にはマスクを下ろすようなしぐさも見られ。
議長「若林議員!注意しましたが、議長の命令に従わないので議場の外に退去を命じます」
マスクを正しく着用するようにとの求めに応じなかったとして、退場を命じられました。
若林純一議員「黙って前向いてしゃべらない状態でマスクを鼻までしないことによって、議会に参加させない。発言をさせないということが、まかり通ることについて納得できませんので」
若林議員が不在となった議会では市民の信頼を失墜させているなどとして議員辞職勧告決議案が提出され…。
議長「賛成諸君の起立を求めます」
採決では1人が退室したものの、全会一致で可決されました。
若林純一議員「(Q 議員を辞職するつもりはない?)冒頭から言ってますけど毛頭ないです」
法的手段も検討するとしていますが、議会側は、「受けてたつしかない」と話しています。