ノーベル物理学賞“地球温暖化研究”真鍋氏
今年のノーベル物理学賞に気候変動モデルを提唱し地球温暖化研究の第一人者として知られるアメリカ・プリンストン大学の真鍋淑郎さんが選ばれました。日本のノーベル賞受賞は2年ぶりです。
真鍋淑郎さんはコンピューターで地球上の気候変動を予測する数値モデルを開発。二酸化炭素の増加が地球温暖化につながる関係をモデル計算で示したことでも知られています。早くから地球温暖化がもたらす将来の気候変動や海面の上昇についても警鐘を鳴らしてきました。
真鍋さんは愛媛県生まれの90歳。アメリカ・プリンストン大学で研究を続けました。ドイツ出身でマックスプランク研究所のクラウス・ハッセルマン氏、イタリア出身でローマ・ラ・サピエンツァ大学のジョルジョ・パリージ氏も共同受賞となりました。
日本の物理学賞の受賞は、東京大学・梶田隆章卓越教授以来、6年ぶり、12人目です。これで日本のノーベル賞受賞者は28人となりました。
例年12月にスウェーデンのストックホルムで行われている授賞式は、新型コロナウイルスの流行を受け、テレビ中継で行われるため、真鍋さんは現地には赴かない形で賞状やメダルを受け取ることになります。