ルーズソックス人気“アムラー”との違いも
1990年代半ば、女子高校生を中心に流行した「ルーズソックス」の人気が再燃しています。今のルーズソックスは20年以上前にいわゆる「アムラー」たちがはいていたものと違いがあるということです。現代版、ルーズソックス事情を取材しました。
その人気ぶりがうかがえたのは、夢の国への玄関口。
記者
「ルーズソックスをはいていますね」
「こちらの方も、ルーズソックスをはいてます」
27歳
「(Q.ファッションポイントは)せーの、ルーズソックス~」
「制服ディズニーしたかったけど、田舎だったんでここでしかできない」
「ここでしか着られない!」
世代を問わず、制服姿でディズニーを楽しむいわゆる“制服ディズニー”。インスタグラムの投稿数は、現在約40万件と、人気が高まっていて、中でもトレンドだというのが、ルーズソックス。
専門学生(19)
「制服ディズニーといったら、ルーズソックスみたいな」
27歳
「かわいいし、青春取り戻したいなって。当時できなかったギャル、今やるしかねぇっしょ」
青春の憧れをかなえたいという人もいれば、現役の中学生は――
中学3年生
「(Q.どこで知ったんですか?)インスタで見て。ディズニー行くならはきたいなと思って」
「くしゅくしゅってなってるのが、かわいいなって」
さらにこんな理由も。
中学3年生
「お母さんがめちゃめちゃノリノリで、ルーズソックスで行くってなったら、すごい喜んでました」
「(Q.どんなイメージだった?)昔のギャルみたいな。めっちゃギャル!コギャル!」
1990年代半ば、「アムラー」など“ギャルファッション”のアイテムとして、女子高校生を中心に大流行したルーズソックス。当時はいていた世代が親世代となり、今、再燃したのではないかと専門家は分析します。
マーケティングアナリスト・原田曜平さん
「1990年代中盤以降に生まれた人たちのことを、Z世代というんですけど、特徴として非常に親と仲が良い。『ママの若い時、こんなのはいてたのよ』って影響で、はやり始めたのも考えられる」
◇◇◇
販売している店では、注目商品として店頭に並べられています。
靴下屋原宿竹下通り店・伊藤歩マネジャー
「今年に入ってからは、すごく問い合わせが増えまして、今年の夏とかは、売り切れてしまったりすることがあります」
「(Q.どんな問い合わせ)ルーズソックスありますかというのが、一番多い」
売り切れることもあるほどの人気。さらに、平成と令和では変化も様々あるといいます。
まずは、はき方。平成では歩いていても下がらないよう、“靴下のり”でとめてはいている人が多く見られましたが、令和では、あえてとめずに、下げたようなはき方に。足元を“くしゅ”っとさせるのがポイントだといいます。
さらに、大きく変化しているのは…。
靴下屋原宿竹下通り店・伊藤歩マネジャー
「私服にあわせて、普段使いできるようになってますね」
制服にあわせてはくのが主流でしたが、ファッションの街ではすでに、私服にあわせてルーズソックスをはく人の姿も。もはや“ギャルアイテム”だけではなくなっているルーズソックス。
さらに――
「憧れというか、かわいいなと思って見てた。男なんですけど。普通にファッションとして取り入れてる」
時代を超え、様々な新しい形で楽しむ人も増えそうです。