パリで“観客”入れファッションショー開催
外国人観光客の受け入れを再開したフランスで、ファッションショーが行われました。高級ファッションブランドのシャネルは、観客を入れて開催し、繊細な色合いのドレスなどを披露しました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。
■フランス
デルタ株の影響が懸念されるフランス。(感染者 558万2945人 死者 11万1597人 米ジョンズ・ホプキンス大 14日午後5時時点)
6月から外国人観光客の受け入れを再開。世界的な観光都市・パリには、多くの観光客の姿がありました。
ドイツからの観光客
「ここで楽しく過ごして、コロナの疲れを癒やすのもいいですね。ずっと家にこもっていましたから」
しかし、パリの観光局によりますと、例年、1000万人ほど訪れるという観光客が、2020年は200万人にまで落ち込んだといいます。
先週、高級ファッションブランドのシャネルがファッションショーを開催。会場となったのは、宮殿でもあった美術館です。感染対策の規制が緩和される中、開催されました。
繊細な刺しゅうや生地でつくられたドレスやニットなど、華やかな洋服に身を包んだモデルたちが集まった観衆の目をひきつけていました。
さらに、規制緩和に批判もある中、5月に行われた実験の結果が公表されました。
それは、コンサートが感染拡大に影響するのかを調べたもの。病院が主導し、およそ5000人が参加していました。そして、先週「コンサートへの参加と感染リスクの増加に関連はなかった」との結果が発表されました。
■韓国
一方、1日の新規感染者数が8日連続で1000人を超え、14日、過去最多を更新した韓国。(感染者 17万1911人 死者 2048人 韓国保健当局 14日午前0時時点)
保健当局 担当者
「ソウルの首都圏で(感染者が)1000人を超えたのは(新型コロナ流行以来)初めてのことです。感染症対策の効果は時間が必要なので、(感染者は)当分増加するでしょう」
ソウルを含む首都圏では、今週月曜日(12日)から感染症対策が最高レベルに引きあげられ、午後6時以降の私的な集まりは2人までに制限されています。
午後6時以降のゴルフ場を空からのぞいてみると、3人グループの姿がちらほら。実はゴルフの場合、例外として、キャディーを含めた3人までの集まりは許可。ゴルファーは2人に限定されていました。
対策の影響はこんなところにも…
2019年は2万人以上が集まった慰安婦問題の抗議集会。14日は1500回目の節目でしたが…
記者
「普段、節目の集会ではこの前の道路も人で埋め尽くされているんですけれども、今日は新型コロナの対策のため、1人でデモが行われています」
許されているのは「1人デモ」のみ。慰安婦像の周りには警察官が配置され、集まった人を排除する場面もありました。感染拡大を防ぐため、厳しい対策がとられています。
■イスラエル
84万人以上が感染したイスラエル。(感染者 84万7969人 死者 6440人 米ジョンズ・ホプキンス大 14日午後5時時点)
国民のおよそ66%が少なくとも1回、ワクチン接種を終えています。世界最速レベルでワクチン接種が進んだことで、日常を取り戻しつつありましたが…
コロナ病棟責任者
「我々は海外からの変異株を食い止めるための時期を見極めなければなりません。なぜなら、ウイルスは同じままでいるのではなく、進化するものだからです」
イスラエルでは感染が再拡大。ロイター通信によりますと、およそ9割がデルタ株の感染者だということです。
イスラエル ベネット首相
「イスラエル国民の健康を最大限に守り、日常生活への支障を最小限に抑えるために、イスラエル国内および他国で何が起きているかを注意深く監視しています」
政府は再び、屋内でのマスク着用と海外からの渡航者に対する隔離を義務づけています。
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世界では、人口の4分の1にあたる、およそ25%の人が少なくとも1回、ワクチンを接種しています。