大雨災害相次ぐ中“雨の強さ”映像から推定
大雨による災害が相次ぐ中、カメラの映像から雨の強さをリアルタイムに測る、新たな試みが始まりました。
国土技術政策総合研究所・中谷洋明室長「今回の実験は、デジタル画像から強い雨を解析する技術を作るための基礎的な実験になります」
国土交通省の研究機関が始めたのは、雨の量や強さを監視カメラの映像から測る試みで、6日は、1時間あたり15ミリから135ミリの雨を再現して行われました。
カメラで雨の様子を撮影しつつ、システムにその時々の雨量のデータを入力します。カメラの映像のかすみぐあいや雨粒の大きさなどをAIに学習させ、カメラの映像から雨量を推定するというものです。
アメダスの雨量計がない場所でも、監視カメラの映像から雨量を推定できる可能性があり、今後、実用化が期待されています。
中谷洋明室長「基礎的なデータが爆発的に増えるので、違う世界が見えるようになる。そんなことを期待して私たちは技術開発をしています」
国土交通省は、川のそばや山の斜面など、全国におよそ1万4000個の監視カメラを設置していて、今後、雨の強さを知るツールとしても活用できるか、検討を進めています。