ムクドリの大群“消えた”作戦は意外な道具
名古屋市の中心部で目撃されてきたムクドリの集団。長年、フンなどの被害に悩まされ、名古屋市は対策を行ってきましたが、効果は今ひとつでした。しかし、ある意外な道具を使ったところ、ムクドリが姿を消したのです。その道具は一体何だったのでしょうか。
名古屋市の中心部で、度々目撃されてきたムクドリの集団。
近隣の人
「鳴き声もすごいですけど、やっぱり一番大変なのはフンとか、羽根ですね」
「迷惑!迷惑!もうフンが真っ白ですよ、ここ」
長年の被害に名古屋市は、近くのビルの屋上に、ムクドリの天敵・ワシの模型を設置したり、職員が木槌(きづち)で木をたたいて、ムクドリが嫌がる音を出したりと対策を行ってきましたが、効果は今ひとつ。
しかし、11日、現場を訪ねてみると、あれだけ悩まされていたムクドリが姿を消していました。使われたのは意外な道具でした。
中村土木事務所係長・近藤多希さん
「こちらになります」
市の職員手作りの拍子木です。これをムクドリが集まる木の下で、週に2~3回、3週間にわたって打ち鳴らしたといいます。
ポイントは「音の高さ」。専門家によると、高い音を嫌うというムクドリ。そのため、今回の作戦に効果があったのではないかということです。
今回の対策、今後も期待できるのでしょうか?
日本野鳥の会愛知県支部・村上修副支部長
「拍子木の音とか、嫌なものがなければ、また戻ってくる可能性はありますね」
根気のいる、継続的な対策がまだまだ必要なようです。