マスク生活に“ほどよい刺激”で人気のアメ
コロナ禍の生活が続く中、日常生活で便利な商品が、続々と登場しています。マスクが手放せない中、ある工夫をしてあるアメや、“1つで2役”になる新商品など、便利アイテムが、ますます広がりをみせそうです。
工場で作られているのは、一見すると普通の「のどあめ」。実はメーカー自身が“予想外”と話すほど、売り上げを伸ばしています。
メーカーが着目したのは――
岩田知佳記者
「ミントのさわやかな感じはするんですが、鼻につんとくる感覚はありません」
商品名は、ずばり!「マスクの中のほどよいミントキャンディ」。
“ほどよい”とは一体どういうことなのか聞いてみると…。
宮川製菓営業部・宮川健次部長
「ミントでマスクのところから“スースー”漏れて、涙目になってしまったりとか、目がスースーし過ぎるのを解消するために、今回ほどよくミントにしたんですが」
マスクの中でミントアメをなめると、刺激が強すぎるという女性客の声をうけ、ミントの量を“ほどよく”減らしたアメを開発。これに共感する人が多かったようです。
宮川製菓営業部・宮川健次部長
「昨年の12月は10倍くらい。コロナ禍ですけど、私どもにとっても、ありがたい商品になりました」
宮川製菓で出している、通常のアメの10倍の売り上げを記録。マスクが手放せない“コロナ禍”で生まれたヒット商品となりました。
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そして、コロナ禍で欠かせないのが、手洗いやアルコール消毒。ただ、これからの乾燥する時期は“手荒れ”が気になってきます。そんな悩みを解消してくれそうなのが――
消毒をしながら手をケアできる“1つで2役”になる便利な新商品です。保湿成分のほかに、アルコール消毒液に使われる成分も配合されています。
ロート製薬広報・柴田春奈さん
「外出先で手軽に使うこともできますし、よりこれから乾燥も含め、これから季節も変わり、本格的な秋冬に入ってくると思いますので、そういう意味でお客さんのケアの意識も高まってくると思いますので」
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増える“おうち時間”で、一時は品切れになるほど売れた“便利アイテム”も。それは、鼻緒までタオル地のサンダルスリッパです。
販売された時期は10年ほど前ですが――
内野・内野孝信取締役
「緊急事態宣言が始まりまして、在宅ワークが始まった時に、足もとが“はだし”だと、なんとなく嫌な感じがすると思って、スリッパを探された結果、やっとこれが注目されて」
タオル地のため、汗を吸収するなど履き心地がよく、また、そのまま洗濯もできる“便利さ”がSNSなどで話題に。売り上げは、コロナ前と比べ5倍ほどに伸び、去年は一時、在庫切れになったといいます。
内野・内野孝信取締役
「予想外です。ご自宅でステイホームされている中で、少しでも足もとを気持ちよく過ごしていただければ」
コロナ禍で進化する便利アイテム。ますます広がりをみせそうです。