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イノシシ側溝にはまる 周辺で農作物の被害

2021年10月19日 18:52
イノシシ側溝にはまる 周辺で農作物の被害

富山市で19日朝、側溝の中で、身動きがとれなくなった体長およそ1メートルのイノシシが見つかりました。イノシシはその後、猟友会によって駆除されました。

19日朝、富山市の山沿いにある道路。側溝をみると、1頭のイノシシの姿がありました。幅およそ30センチの側溝で座り込んでいます。

この映像を撮影した農業・齊藤大悟さんに当時の状況を聞くと。

農業・齊藤大悟さん「うちの父親が子供たちを小学校に見送り隊で連れて行くときに見つけて、それで電話が僕の方にかかってきて、(イノシシは)車が通るたびにびっくりして動こうとしているような、けっこう大きかったから恐ろしいなと思いましたね」

警察によりますと、午前7時30分ごろ、齊藤さんから通報を受け、警察官や市の職員、地元の猟友会が駆けつけました。

側溝の中で、身動きがとれなくなったこのイノシシは、体長およそ1メートルの成獣。何らかの理由で後ろ足にけがをし、側溝から抜け出せなくなったとみられます。

イノシシはその後、猟友会によって駆除されました。

実はこの付近では、イノシシによる農作物の被害が増えているといいます。

農業・齊藤大悟さん「泥の中で寝転んで遊ぶような習性があるみたいで、(稲を)刈ってしまうと(イノシシの)においがついた米が混ざって、この田んぼまるまる一枚売り物にならなくなる」

イノシシが寝転んだ水田は刈らずに、踏みつぶすしかないといいます。

富山県によりますと、イノシシの生息地は広がっていて、今後、地域ぐるみの対策が必要だということです。