密対策で…渋谷区が「おうちハロウィーン」
■去年も密集…「渋ハロ」今年の対策
2018年、新型コロナウイルスの感染拡大前の渋谷ハロウィーンでは、軽トラックが横転するなど、逮捕者やトラブルが続出。「渋谷に来ないで」と自粛が呼びかけられた去年も、大きなトラブルはなかったものの人が密集しました。
21日、「渋ハロ」の今年の対策が明らかになりました。渋谷区の長谷部区長は「今年も去年並みの規制をしていきたい」と述べました。
区によると、ハロウィーンの前日(30日)と当日(31日)は、100人態勢で警備が行われ、コンビニや量販店など42店舗に酒類の販売自粛(30日と31日の午後6時~翌朝5時)を求めます。また路上飲みも、例年通り禁止します(24日、29日~11月1日の夜間など)。
区は、渋谷の街をバーチャルで再現するイベントを開催予定で、「おうちハロウィーン」を呼びかけています。
街で当日の過ごし方を聞きました。
女性(30代)
「家の中で、子どもと旦那とのんびり」
女性(40代)
「(家で)お菓子をみんなで交換してハロウィーンパーティーする予定です」
■猛特訓で仮装「みんなを笑顔に」
ハロウィーンの1週間以上前から眉毛とひげを剃ったという男性(28)に話を聞きました。ファンデーションや、ハロウィーンのために買った赤い絵の具で、慣れないメイクを猛特訓しています。仮装のテーマは「火事で大やけどを負ってしまったミイラ男」。せっかくのメイクは隠れてしまいますが、顔に包帯のようなものを巻いて完成です。
男性はハロウィーン当日、行きつけの飲食店で待機し、訪れる子どもたちにお菓子を配るといいます。「みんなに笑顔になってもらいたいと思って。(感染者数が)落ち着いてきたので、(対策など)気を付けてやっていくつもりです」
■接種証明で…京都の料亭で「実験」
賑わいを取り戻しつつある京都の観光地・嵐山で全国に先駆け、23の料亭で21日から始まったのが「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験です。入店時に接種証明などが確認できれば、5人以上での会食も可能になります。
実験では、店側の感染対策の検証に加え、利用客にはアンケートを行います。
6人で来店した実験参加客
「取引先に対する迷惑をかけるかもしれないと考えた時に、(ワクチン・検査パッケージは)安心した状態で施設を利用できるので、とても良いことだと思っています」
■家電店で名札に「接種済み」シール
安心のための取り組みは、家電量販店でもなされています。
神奈川県相模原市のノジマでは、ワクチンを2回接種したことを示すシールを名札に貼った従業員がいました。ノジマでは、距離の近い接客でも客に安心してもらおうと、接種を終えた従業員に任意で配布しているといいます。
来店客
「(店員に)声もかけやすいですし、安心感は、貼ってあるのとないのとでは違うと思います」
従業員
「(客に)自信を持ってお声がけできたり、安心してお買い物も楽しんでいただけるのかなと(思います)」
(10月21日『news zero』より)