軽石漂着 撤去開始も数週間かかる見込み
海の中を漂う軽石。沖縄を中心に大きな影響が出ていて、29日、撤去作業が始まりました。国頭村の港だけで撤去に数週間が…。
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鹿児島県奄美市の海岸では、茶色く濁った波が打ち寄せます。海の中に潜ってみると、現れたのは、大量の軽石です。目の前を覆い尽くすほど、無数に漂っていました。
撮影をした漁協関係者は─。
名瀬漁協 酒井裕さん
「細かい軽石がかなり流れてきています。きょうも流れてきています」
海底火山の噴火がもたらした軽石の大規模漂着。沖縄や鹿児島の奄美大島など各地へ広がっています。
先ほどの漁協関係者は─。
名瀬漁協 酒井裕さん
「きのう帰港した船が、異物が詰まったということで、水が吸い込めなくなって」
漁船の底にある穴に軽石が詰まり、出港を見合わせる事態も出始めているといいます。
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こうした中、沖縄県北部の国頭村の漁港では、29日から軽石の撤去作業を開始しました。この漁港だけでも数週間かかる見込みで、ほかにも12の漁港と7つの港で軽石の漂着が確認されています。
政府は29日、軽石の被害が今後拡大する可能性を指摘し、海岸沿いの全ての県に対して注意喚起を行いました。
10月29日放送『news zero』より。