東電旧経営陣3人控訴審 弁護側は無罪主張
福島第一原発の事故をめぐり、強制的に起訴され、一審で無罪となった東京電力旧経営陣3人の控訴審の初公判が開かれ、弁護側はあらためて無罪を主張しました。
東京電力元会長の勝俣恒久被告、元副社長の武黒一郎被告、元副社長の武藤栄被告の3人は、福島第一原発の事故をめぐり、検察審査会から「起訴すべき」との議決を受け、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されています。
一審の東京地裁は2019年、3人に無罪を言い渡し、検察官役の指定弁護士が控訴していました。
2日に開かれた控訴審の初公判で、弁護側はあらためて無罪を主張しました。
一方、検察官役の指定弁護士は「最高経営層にいた被告人らは事故を起こすことのないよう対策を講じるべきだった」と指摘した上で、福島第一原発の立地状況を把握するため裁判官による現場検証を求めました。