接種後の「中和抗体」量は?…自分で検査も
東京都が4日に発表した新型コロナウイルスの新たな感染者は14人でした。ワクチン接種後にできる「中和抗体」の量がどれだけあるのか、気になる人も多いと思いますが、手軽に調べることができる場所が増えてきています。
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東京・銀座4丁目交差点の近くに期間限定でオープンした検査ステーション。新型コロナウイルスワクチンの接種後にできる「中和抗体」の量を短時間で測定するサービスを行っています。
中でも注目は、店内で先行予約販売されている、日本初だというハンディータイプの家庭用検査機器です。
自分でどのように検査するのか特別に体験させてもらいました。
採血用の針を指に当てて少量の血液を出した後、スポイトで吸い上げ、容器の中で試薬と混ぜます。そして、プレートに垂らして待つこと8分。最後にハンディーな機械に通すと抗体の量が「数値」で出てくるということです。
中和抗体はどのくらいの量があると、感染や重症化を防げるのかはまだ科学的にわかっていませんが、これから始まるワクチンの3回目接種を検討する時などに目安の一つにしてほしいといいます。
アナライザー代表取締役・石川浩史さん「早い方で5月の半ばくらいから(ワクチン接種を)していますので、5~6か月目に入っている方が今、検査に来られる方が多い。わざわざ高齢者の方にお越しいただくのも悪いですから、一家に一台という形でご提供を始めたところです」
一方、東京・大手町に先週オープンしたのは、セルフ検査ステーションです。店内には「セルフ検査スペース」が設置されていて、自ら中和抗体検査を行うことができます。
必要に応じてスタッフのサポートを受けることも可能で、採血してから15分程度で抗体の有無がわかるということです。
利用者「親の介護の関係で(中和抗体)検査をしてないと、直接面会ができないと言われまして、病院とかもあったんですけど、気軽にできそうだったので」
中和抗体が確認された場合、証明書を発行するサービスもあります。
新型コロナに関する検査キットのうち、今、感染しているかどうか調べるのが、PCR検査キットや抗原検査キットなどですが、国民生活センターによりますと、トラブルの相談が相次いで寄せられています。
去年4月から先月末までに検査キットに関する相談は、およそ750件寄せられているということです。
相談は具体的に「市販の抗原検査キットを使って検査したら陰性だったが、実際は陽性だった」。また「インターネットで検査キットを注文したが、商品が届かず、事業者と連絡もとれない」などの内容だということです。
国民生活センターは「検査の内容を事前に確認して理解した上で利用し、検査キットの結果にかかわらず発熱などの症状がある場合には医療機関を受診してほしい」と注意を呼びかけています。