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接種女性の約半数でリンパ節が腫れる副反応

2021年11月4日 22:44

新型コロナウイルスのワクチンを接種した女性のおよそ半数で、脇の下のリンパ節が腫れる副反応があったことが聖路加国際病院の研究チームの調査でわかり、接種後に乳がん検診を受ける場合は、間隔をあけることなどを呼びかけています。

乳腺外科の喜多久美子医師らの研究チームは、今年5月、ファイザー製のワクチンを2回接種した23歳から63歳の健康な女性135人を対象に、定期的に脇の下の超音波検査をしました。

接種後1か月半の検査では、ほぼ半数の67人に接種した側のリンパ節に腫れがみられ、接種後2か月が経過した時点では40パーセントで腫れが確認され、3か月では、6パーセントで若干の腫れが残っていたということです。腫れが収まる期間は、平均2か月半だったということです。

研究をおこなった喜多医師は、「ワクチンによってリンパ節が腫れるのは、一時的な免疫反応によるもので、時間がたつと腫れは収まるため心配する必要はないが、接種直後に超音波検査を受けるとがんの転移などによる異常なリンパ節の腫れと区別するのが難しい場合がある」と話し、次の点に注意が必要としています。

・接種後に検診を受ける場合は、検診担当者にワクチン接種したことを伝える

・しこりなどの症状がなければ、乳がん検診を受けるのは、ワクチン接種から数か月間隔をあける

・乳がんの治療中や治療後の人はがんがある部位と反対側の腕にワクチンを打つのが望ましい