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住まい変化…3百万円で3Dプリンターの家

2021年11月8日 20:16
住まい変化…3百万円で3Dプリンターの家

今、住まいのあり方が変わってきているといいます。定住や持ち家にこだわらない若者を狙ったサービスが相次いでいて、3Dプリンターで安く、早く建てた家や、商店街にシェアハウスが誕生しているということです。




8日、午後行われたオフィス家具メーカーの展示会。

在宅ワークが増える中、実は今、オフィス家具も家で使えるコンパクトなものやインテリアにもなるものが増えているといいます。

オカムラ ワークプレイス 製品部・中尾優衣さん
「今回コロナで突然、在宅勤務を始める方が多いと思うんですけど、もう少し自宅に置きやすいものっていうニーズに応えるため」

コロナ禍で変化する住まいのあり方。

持ち家にこだわらない若者が増える中、今、都内で増設されているのが、新たな形の賃貸住宅です。

一見どこにでもあるような部屋ですが、実は。

Unito代表取締役・近藤佑太朗さん「出張とか旅行とか実家に帰るなどで家を空ける日があると思うんですけど、その日は家賃がかからない仕様になっているおうちになります」

なんと、家を留守にした日数分だけ家賃が安くなるという変動式の料金システムです。

この部屋の場合、月々の家賃は16万円。1日家を空けるごとに4000円が家賃から引かれる仕組みなんです。

すこしでも節約したいという20代、30代を中心に利用者が増加。

さらにこの部屋の特徴は、住人が留守にしている間は観光客などが宿泊できるホテルとして部屋を貸し出しすることです。

そのため、日用品などの荷物はベッドの下にある鍵付きのスペースに収納。

その背景にはコロナ禍で変化した多様な暮らしがあるといいます。

Unito代表取締役・近藤佑太朗さん「コロナ禍でリモートワークが推進されて、地方とか実家に帰られたりするケースが非常に多い」




住む場所にとらわれない次世代の暮らし方。

木々が生い茂る中、建てられた球体状の建物。実は「3Dプリンター」で作ることができる次世代型の住宅なんです。

セレンディクス 最高執行責任者・飯田国大さん
「世界最先端の家をつくるということで、このプロジェクトをスタートしました」

そして、人の手を借りず3Dプリンターを使うことで人件費をカット。わずか300万円で家が建てられるといいます。

セレンディクス 最高執行責任者・飯田国大さん
「住宅ローンの支払いがコロナ禍で滞っていたり、いろんな問題が起きている人がすごく増加している。そういった方に新しい社会(家が買える)未来がありますよと」

低価格だけでなく、24時間で建てることが可能となった次世代型の住宅。来年中に販売を目指しているといいます。




福岡県北九州市にある昔ながらの情緒あふれる寿通り商店街。

洋服店やガラス細工の店など19店舗が軒を連ねる中、その2階部分にあったのは、シェアハウスです。

リビングなどの共有部分のほかに4つの部屋がある住宅ですが、実は今、コロナの影響で問い合わせが増えているといいます。

先月シェアハウスに入居した人「コロナ禍でなかなか外に出て人と関わる機会が減っている中で、人との関わりが作れる」

外出自粛などで人との関わりが薄くなった今こそ、関心を持つ人がいるそうです。

先月シェアハウスに入居した人「地域のあったかさを感じながら、すごく充実した生活ができている」

5年前までシャッター通りだった寿通り商店街では、店舗とシェアハウスを組み合わせることで、人が人を呼び、地域活性化につながったといいます。

三角形・福岡佐知子代表取締役「住まいだけでなく、町とつながることが重要なんじゃないかと」