“存続危機”浅草の商店街 区に署名提出
東京の観光スポット、浅草・浅草寺周辺。その一角にある商店街は地元の台東区から「立ち退き」を求められ、存続の危機を迎えています。
8月30日、商店街の会長が向かった先は、台東区役所。両手には大量の紙の束がありました。
浅草・伝横商栄会 西林宏章会長
「みんなの声、署名が集まりましたので、人数が1万1595人。(商店街を)とにかく残したい、残させてくださいという気持ちで持って行きたい」
立ち退きを迫られているのは、浅草寺南の道沿いに建つ32の商店です。
商店街によりますと、この一帯に店舗が建てられたのはおよそ40年前。区画整理に協力する代わりに、当時の区長からこの場所を提供され、店舗の建設も認められたというのです。
また、土地の使用料は不要と言われ、支払っていないということです。
一方、台東区は、建てられた経緯を示す当時の資料などは残っていないと主張。不法占拠だとして、立ち退きを求めています。
台東区担当者
「公道上に許可なく店を建てて営業している」
そして、30日、商店街側は区役所の担当者のもとへ。
浅草・伝横商栄会 西林宏章会長
「署名を受け取っていただけることを感謝しています」
営業継続の賛同を得るために5月から集めてきたおよそ1万6000人分の署名を区に提出したのです。
台東区 道路課課長
「責任もって区長に報告します」
提出後、商店街の会長は…
西林宏章 会長
「あとは、どういうことが台東区から来るかだけだと思う。第1歩だと本当に思っています」