本庶さんと製薬会社が和解 特許使用料裁判
ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑特別教授が、特許使用料をめぐり製薬会社の小野薬品を訴えていた裁判で、和解が成立しました。
京都大学の本庶佑特別教授は、『PD-1』と呼ばれるたんぱく質を発見し、小野薬品工業がこの発見をもとにがんの治療薬「オプジーボ」を開発しました。
本庶さんは、小野薬品が「オプジーボ」をめぐり、アメリカの製薬会社から得た特許使用料の一部、およそ262億円を契約に沿って支払うよう求めていました。大阪地裁が今年9月に和解案を提示し、協議した結果、12日付で和解が成立しました。
小野薬品が、解決金として本庶さんに50億円を支払うほか、京都大学に設立する基金に230億円を寄付するということです。