軽石漂着予想 最新のシミュレーション公開
JAMSTEC(=海洋研究開発機構)は小笠原諸島の海底火山噴火による軽石の漂着予想について7日、最新のシミュレーションを公開しました。この時期特有の北よりの風が弱かった場合、今後、沖縄付近にある軽石が黒潮の流れに乗って太平洋により多く出てくると予測しています。
海洋研究開発機構によりますと、現在、沖縄本島に大きな影響を与えている軽石は、北よりの風が弱かった場合、一部が北上して黒潮の流れに乗り、東シナ海から太平洋に出てくる量が増えてくると予測されています。
この場合、鹿児島県の屋久島周辺に漂着する軽石が増える可能性があるほか、四国の足摺岬、宮崎県の沿岸にも近づく恐れがあります。
また今月後半には、関東や東海地方の沿岸の広い範囲に近づくと予測されています。
一方で北よりの風が強かった場合には、黒潮に乗る軽石の量は減りますが、沖縄県の先島諸島に漂着する量が増加する可能性があるということです。