自宅療養者にアビガン 病院が会見、謝罪
千葉県の公立病院が厚労省の通知に違反して自宅療養者に対し、抗ウイルス剤「アビガン」を処方した問題で、病院が会見を開き「事前に厚労省に相談するべきだった」と謝罪しました。
この問題は、千葉県の公立病院「いすみ医療センター」で感染制御アドバイザーだった男性医師が自宅療養者98人に対して、新型コロナ治療薬としては国の承認を受けていない抗ウイルス剤「アビガン」を処方していたものです。
7日午後、病院が開いた会見には処方した医師も出席し、アビガンの使用について「適切な使用ではなかった」としたうえで、使用した理由については「保健所の指示のもと病院側が、感染拡大は特例的な状態だと判断し処方した」などと話しました。
処方した98人のうち20歳未満の方は8人で、重症化したのは9人だったということです。
アビガンの使用を決めたプロセスについて、保健所や市と会議を開き決めたということで病院は「厚労省に相談しなかったプロセスの問題だと認識していて、患者には、詳しく説明し同意を得ているため、患者に対して謝罪する予定はない」などと説明しました。