自宅療養者に支援の輪…食料品の無償提供
新型コロナウイルスの影響が長引く中、支援の輪も広がっています。都内の倉庫では、次々と段ボールがトラックからおろされていきました。自宅療養者向けに食料品の無償提供が始まりました。
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北海道上川町は、14日朝、今シーズン一番の冷え込みとなりました。
車のガラスには氷が張っていました。14日朝の最低気温は0.6度と、10月下旬並みです。また、音更町駒場では11月上旬並みの気温になるなど、厳しい冷え込みとなりました。
地元住民は─。
「この格好です。急きょ冬の手袋とこれを首に巻いてます」
「体がシャキッとする。すぐ目が覚める」
北海道では早くも紅葉が始まっているところもあります。旭岳では、木々が赤や黄色に染まり始めています。旭岳は、山のふもとでは今月下旬にも見頃を迎えそうです。
一方、九州では、台風14号の北上に伴い、付近の秋雨前線が活発になっています。15日にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害に警戒が必要です。
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一方、各地で延長された、緊急事態宣言について─。
会社員(50代)
「やっぱり、もうみんな私も含めて、気持ちの中で緩みがあって、あまりただただ延長しても効果がないのではないかなと」
会社員(50代)
「宣言が続いているのと同じように人の流れもあまり変わっていない感じ」
“宣言慣れ”の声も聞かれる中─。
小池都知事
「このところ新規陽性者数は減少を見せております。一方で死亡の例が、報告が毎日2桁を超える数字があがってきております」
13日、東京都で確認された新規感染者は611人と、徐々に減少傾向となっている一方、自宅療養中の3人を含む12人の死亡が確認されました。
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コロナの影響が長引く中、支援の輪も広がっています。14日午前、都内の倉庫では、次々と段ボールがトラックからおろされていきました。その後も続々とトラックが到着し、さまざまなメーカーの食品が運び込まれました。
伊藤忠商事と自宅療養者への医療支援を行うファストドクターは、14日から東京23区の自宅療養者向けに食料品の無償提供を開始しました。消化のしやすさや日持ちを考慮した食料品、4万点が用意されました。
ファストドクターの本社では、梱包(こんぽう)作業が行われ1人分ずつに仕分けされていきます。10日以上外出できない自宅療養で、課題のひとつが適切な食料の確保です。
ファストドクター代表・菊池亮医師
「医療支援だけでなく、生活の支援でも何らか一助になれば」
伊藤忠商事情報・金融カンパニー 葉山美月さん
「私もといったような民間企業が現れて、支援の輪が広がっていけば」
食料品は往診や処方薬の宅配の際、届けられるということです。
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まん延防止等重点措置の期限が延長された石川県金沢市では、およそ1か月半休業していたおでんの店が営業を再開しました。午後7時半まで提供されていたのは─。
「もうお酒ラストだけど大丈夫?」
県は、金沢市の飲食店に対して、引き続き午後8時までの時短営業を要請する一方で、県独自の認証を受けた店に限り、午後7時半まで酒類の提供を認めたのです。
宣言が延長された静岡県では13日夜、静岡市の市長らが、夜の繁華街を巡回していました。
「マスクちゃんとしてね」
出歩く人たちに、不要不急の外出や路上での飲酒などを自粛するよう呼び掛けました。
静岡市・田辺信宏市長
「9月は、静岡市内の新規感染者を抑え込んでいきたいと思います。抑え込めたら、来月以降はぜひ、経済活性化にも舵を切っていきたい」
引き続き感染対策が求められる中、20日の「敬老の日」を前に山梨県甲府市で行われていたのが─。
甲府市・樋口雄一市長
「ただいまよりオンライン慶祝訪問を開催いたしますので、よろしくお願いいたします」
例年、敬老の日に合わせて市長が高齢者施設を訪問していましたが、今年は、感染対策のため高齢者74人が参加するオンライン形式になりました。参加者は長寿の秘訣(ひけつ)について─。
参加者
「ほどよく日光を浴びます。とっても大切なことだと思っております」
甲府市で最も高齢な人は、108歳の女性だということです。