専門家“年末年始の感染リスク増”
新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議で、専門家は、オミクロン株の出現も踏まえ、「年末年始に向けて、感染リスクが増すと予想される」と懸念を示しました。
東京iCDC専門家ボード・賀来満夫座長「今後年末年始に向けて新たな変異株オミクロン株の出現などにより、感染リスクが増してくることが予想されます。基本的な感染予防対策を行うとともにワクチン接種を推進することが大変重要です」
都内の感染者の7日間平均は8日時点でおよそ16人で8週連続50人を下回り、入院患者も70人と、低い水準で推移しています。
一方、国内で4例確認されているオミクロン株について、9日の会議では都内の濃厚接触者136人全員と連絡は取れていて、宿泊療養施設への入所をすすめていると報告されました。
都は、健康安全研究センターで3日から独自のPCR検査を実施していますが、8日までに38件検査し、オミクロン株は検出されていないということです。
専門家は、年末年始に人流が増えることに加え、オミクロン株の出現で感染リスクが増すと予想されるとした上で、オミクロン株であっても、「基本的な感染対策とワクチン接種が重要」と呼びかけました。