“名簿不正利用”で辞職 前町長が出馬表明
自らの選挙に選挙人名簿を不正に利用した問題の責任を取り辞職した、神奈川・真鶴町の前町長が、出直しの町長選挙への出馬を表明しました。
真鶴町前町長の松本一彦氏は、町の職員だった去年、自らの町長選挙に利用するため、町役場で、およそ6600人分の有権者の個人情報が記載された選挙人名簿などを不正にコピーし、その名簿を用いて、有権者に支持を呼びかけるはがきを送り、初当選していました。
今年10月の不正の発覚を受け、松本氏は先月、町長を辞職し、出直し選挙の出馬については「そんなことは論外。考えていない」と話していました。
しかし、松本氏は9日、記者会見で出馬を表明し、その理由について「町民から頑張ってほしい、期待しているとの声を多くいただいた」と話し、町民の後押しを受けて出馬を決意したと説明しました。
また、名簿の不正入手問題については「私個人の問題もあるが、真鶴町職員のコンプライアンスの認識に甘いところもある。原因究明をしたい」などと話しました。
真鶴町長選挙には、これまでに元町長の宇賀一章氏、元町議の森敦彦氏、法務団体代表の北沢晃男氏、元保険会社役員の大塚伸二氏の4人が出馬を表明しています。
町長選は今月14日に告示され、19日に投開票が行われます。