3年ぶり“制限なし”ゴールデンウイークは雨のスタート 観光地にはにぎわいが戻り始め…
最大10連休となる今年のゴールデンウイークは、広い範囲で雨のスタートとなりました。どの地域にも緊急事態宣言が出ていないゴールデンウイークは、実に3年ぶりとなります。時折強い雨や風が吹く中、観光地にもにぎわいが戻り始めています。
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最大10連休とれる今年のゴールデンウイーク。初日は日本列島の広い範囲で雨となりました。
東京・お台場では、雨が道路に打ち付けていました。日本有数の観光地、神奈川県の箱根でも、激しい雨が降り続き、タクシーや送迎バスで旅館まで向かう人たちの行列ができていました。
タクシー待ちの観光客
「歩いたら20分くらいかかるので、(雨の中)この子いると大変なので」
千葉からの観光客
「めちゃめちゃ雨降ってて、残念です」
東京・浅草では、午後5時時点の最低気温が12.4度と肌寒い中、人力車はカバーをつけて走っていました。着物姿の女性は――
観光客
「今、風が強いから寒いです」
ゴールデンウイーク初日の雨に、土産物店は――
土産物店
「この雨なので期待していたよりは、数は少ないかなと」
29日、関東は午後9時まで強い雨が降る予想となっています。東北は、30日の未明にかけて雪となる場所もある予想なので、注意が必要です。
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あいにくの天気でも、茨城・ひたちなかの国営ひたち海浜公園には、朝から多くの人が訪れていました。お目当ては、見頃を迎えたネモフィラです。子どものカメラマンも“青の絨毯”に心を奪われていました。
雨に加え、時折、強い風も吹いていましたが…
神奈川県から来た家族
「前からずっとネモフィラを見に来たいと思っていた。思っていた以上に素晴らしかったです」
どの地域にも緊急事態宣言が出ていないゴールデンウイークは、実に3年ぶりとなります。29日から最大10連休ということもあり、羽田空港の国内線や成田空港の国際線には、多くの利用客の姿がありました。
――これからどちらに?
旅行者
「ハワイです。ビーチとかプールに行くのが楽しみ」
一方で、やはり心配なのが“円安”です。
ハワイへ旅行
「(1ドル)131円になってしまったから、なるべく家にあったドルをかき集めて(新たに)両替しないように」
ゴールデンウイーク期間中のハワイ便は、日本航空で去年の約9倍、全日空で約5倍の予約が入っているということです。
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東京では、29日、新たに3893人の新型コロナウイルスの感染を確認しました。感染者数が下がりきっていない中、「気持ちだけでも海外旅行を味わってほしい」と、東京・日本橋三越本店で行われているのが「イタリア展」です。
会場では、地中海に浮かぶサルデーニャ島のカラスミなどを使ったペペロンチーノや、つぶつぶとしたサルデーニャ島伝統のパスタを使ったスープなどが期間限定で食べられます。
「イタリアが好きなので何度か行っていて、結構、思い出して、いま行けないので、よかったです」
日本有数の温泉地・群馬県の草津にも、29日は多くの人が観光に訪れていました。その草津の至る所で「手洗乃湯」と書かれた手洗い場が見られました。手洗い需要が高まったコロナ禍の去年2月に1つ目を設置し、今では町内に6か所もあるといいます。
温泉地だけあって、出てくるのは温泉水です。
観光客
「あったかくて気持ちいい」
神奈川県から来た観光客
「気持ちいい。(旅行が)久しぶりなんで、楽しいです」
そして、湯畑の目の前に、先週、ホテルがプレオープンしました。1部屋2名のみの“貸し切りホテル”です。周りを気にせずに草津の湯を独占できるということです。価格は1室11万円からで、来月下旬をめどに正式にオープンする予定です。