身近なモノ盗難増加…自転車のバッテリーも
これから年末年始を控え自宅を留守にする機会も増えますが、いま心配な出来事が多くなっています。それは「身近なモノ」の盗難です。増えているという電動アシスト自転車に欠かせない「バッテリー」の盗難。被害を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。
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東京・世田谷区にある自転車店に貼られた“成約済み”の文字。
ハッピーサイクル世田谷弦巻店 山崎佑馬店長
「公共の交通機関を避けて移動される方が、多くなってきていますので」
“密を避けられる移動手段”として、コロナ禍で人気に火がついた電動アシスト自転車です。
10万円以上する高価なものも多いですが、去年の販売台数はおよそ74万台と過去最多を記録しています。
しかし、需要の高まりのためか──
ハッピーサイクル世田谷弦巻店 山崎佑馬店長
「バッテリーの盗難が心配という声を、販売するときに聞きます」
“バッテリーの盗難”が増えているというのです。
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今月6月、実際に被害にあった人の自宅の防犯カメラの映像では、午前3時半すぎに1人の人物がやってきて、とめてあった自転車に近づき手を伸ばすと、わずか5秒足らずでバッテリーを引き抜き、足早に去っていきました。
被害者によると、バッテリーはいまだ戻らず、買い替えのため4万円ほどかかったということです。
警視庁によると、ことし都内で起きたバッテリーの盗難件数は、先月末までで293件と、去年の倍以上になっているということです。
先週も、東京・中野区でバッテリー1個を盗んだ疑いで19歳の少年が逮捕されています。少年は40個以上のバッテリーを盗んだとみられ、フリマアプリで売却し50万円以上を得ていたということです。
少年は「遊ぶ金が欲しかった」と供述し、容疑を認めているということです。
盗難被害はどのように防げばいいのでしょうか。
1番の対策はバッテリーを取り外して自宅に持ち帰ることだといいますが、“バッテリーロック”という商品もあります。
ハッピーサイクル世田谷弦巻店 山崎佑馬店長
「バッテリー専用のロックですね。こちらが最近すごく人気となっています」
車体とバッテリーをワイヤで固定するだけ。出先でも簡単に使えるため、仕入れてもすぐに売り切れるほど人気だということです。
また、狙われた身近なものは他にもあります。
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山梨県北杜市の別荘地では、寒い時期の必需品ともいえる給湯器の盗難被害が相次いでいます。
別荘地の管理人
「20年この仕事やってるけど初めてです、こんな被害」
東南アジアにあるメーカーの工場が停止した影響で、供給が滞っている給湯器。
別荘の管理人によると、ことし10月から先月にかけて、少なくとも5台のガス給湯器が盗まれたということです。
別荘地の管理人
「許せないですね。悪いことだし」
当時、無人だったという別荘で行われた犯行。人が近づくと光る「センサーライト」の設置など、基本の防犯対策が大切だということです。