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あえて返礼品“ナシ”ふるさと納税に変化

2021年12月25日 1:14
あえて返礼品“ナシ”ふるさと納税に変化

この年末、「ふるさと納税」の申請を駆け込みでやったという人もいるのではないでしょうか。和牛やマグロなどの返礼品も人気なのですが、今年は「返礼品ナシ」もトレンドに…。

     ◇ ◇ ◇

今月15日、神奈川県・三崎港にあるマグロ専門の販売業者では、“ある物”の梱包が急ピッチで行われていました。

マグロ専門店・店長
「これは高い。10万円納税の(返礼品)」

三浦市のふるさと納税で人気なのはマグロの返礼品。12月に入り通常の注文も増えていて、スタッフ総出で作業にあたっていました。

マグロ専門店・店長
「(例年)12月で(ふるさと納税で)1000件」

「1000件!?」

──大変な作業だけど手大丈夫?

スタッフ
「ドライアイスで指紋がない」

     ◇ ◇ ◇

今月15日、東京・板橋区にある倉庫には、冷凍保管された返礼品の山が。年末になり駆け込み申請が増え、配送作業に追われていました。返礼品が人気のふるさと納税。しかし、今年“ある変化”が。

さとふる担当者
「応援とか支援という名前が、お礼品につくものへの寄付が伸びている。1月から10月までの昨対比で(件数が)約4倍」

“地域を支援”する目的の人が増えているといいます。

今年7月、甚大な土砂災害が起きた静岡県熱海市には、災害支援として、およそ2億3000万円の寄付が。

沖縄・糸満市もふるさと納税で支援を求めました。糸満市のふるさと納税担当者はその理由を「軽石」といいます。

沖縄の青い海を灰色に染めた軽石。この影響で一時、糸満市の漁師およそ9割が漁に出られない状況に。

ふるさと納税担当者
「漁師の皆様の生活支援だったり、軽石を船のフィルターが吸い込むことでエンジン故障した船が出た。その修理費にあてていただきたい」

24日時点、160万円以上集まっているといいます。

ふるさと納税担当者
「予想より多く入っている。海が元に戻った時に糸満漁師が釣り上げたおいしいお魚を全国に届けたい。応援お願いしたい」

(12月24日放送『news zero』より)

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