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コロナ「飲み薬」を初承認…重症化リスク減

2021年12月25日 13:07
コロナ「飲み薬」を初承認…重症化リスク減

新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」が24日、国内で初承認されました。薬局から郵送される見通しで、軽症から中等症の自宅療養者の重症化を防ぎます。国は「オミクロン株にも有効」としています。一部副反応が報告され、禁忌もあります。


■軽症から中等症の患者「限定」

有働由美子キャスター
「24日夜、日本で初となる新型コロナウイルス専用飲み薬について、国内での製造販売が承認されました。アメリカ・メルク社の『モルヌピラビル』という薬です」

岩本乃蒼アナウンサー
「飲むのは自宅療養中の人で、重症化リスクの高い18歳以上の患者です。軽症から中等症の人に限られます。飲むことで、入院や死亡のリスクを30%減らせると、臨床試験で確認されています。つまり、重症化を防ぐための薬です」

有働キャスター
「飲むタイミングは?」

岩本アナウンサー
「発症から5日以内とされています。コロナと診断後、なるべく早く服用することが推奨されています。診断した医療機関が薬局に処方箋を送り、薬局が郵送で自宅療養者に届ける仕組みを考えているといいます」


■対オミクロン、副作用、禁忌は?

有働キャスター
「市中感染のニュースが連日続いていますが、オミクロン株にも効くのでしょうか?」

岩本アナウンサー
「24日夜、後藤厚労相は企業の発表を受けて、『オミクロン株にも有効性はあると判断している』と話しました。ただ副作用は、一部で下痢や頭痛、めまいなどの症状が報告されています。また、妊婦や妊娠している可能性がある人は服用できないといいます」

有働キャスター
「自宅でも治療できる選択肢が増えたことはいいことですが、まずは感染しないことが一番です。年末年始、移動される方も多いと思いますが、引き続き感染対策を続けていきましょう」

(12月24日『news zero』より)