東電旧経営陣3人、2審も無罪 1審判決に「不合理なところはない」原発事故
福島第一原発の事故をめぐり、強制的に起訴された東京電力旧経営陣3人の控訴審で、東京高裁は18日、1審に続き3人を無罪としました。
東京電力元会長の勝俣恒久被告と、いずれも元副社長の武黒一郎被告、武藤栄被告の3人は、原発の敷地の高さを超える津波を予測できたにもかかわらず、対策を怠り、原発事故で避難を余儀なくされた病院の入院患者らを死亡させた罪などで、強制起訴されています。
18日の控訴審の判決で、東京高裁は1審に続き、3人を無罪としました。
東京高裁は判決理由の中で、無罪とした2019年の1審判決について「不合理なところはない」とし「被告人の無罪は維持できる」としました。
18日に出廷した武黒被告と武藤被告は、判決の言い渡しを落ち着いた様子で聞いていました。