厚労省で議論開始 年金保険料納付「64歳まで」案を検討
厚生労働省の部会で、年金制度改正の議論が始まりました。保険料を納める期間を「64歳まで」にする案などが検討される見通しです。
厚労省の年金部会は、将来の年金の給付額が低くなりすぎるのを防ぐため、制度改正の検討を始めました。
具体的には、年金を満額もらうのに必要な保険料の納付期間は、20歳から59歳までの40年ですが、これを5年延長し、64歳までの「45年」にするかどうか検討されます。
また、会社員らの厚生年金のうち、所得に連動する年金額の伸びをより長く抑えることで、低所得の会社員や自営業の人の年金額を維持する改正も検討されます。
厚労省は、「60代前半で働く人の増加や平均寿命が延びて、年金をもらう期間が延びていることなどを考慮し、検討していく」などとし、2年かけて議論し、2025年の通常国会に改正法案の提出を目指します。