“10増10減案”自民党で議論始まるも…反対意見相次ぐ「地方の声を無視した線引き」
衆議院の選挙制度をめぐり、小選挙区の議席を「10増10減」する法案について自民党内での議論が始まりましたが、出席者からは反対意見が相次ぎました。
逢沢選挙制度調査会長「(選挙)結果が違憲状態である、あるいは憲法違反だ、こういう判断にならないような形を、お互いの理解と責任の中でしっかりと作り上げていく」
いわゆる1票の格差を是正するため、政府は衆議院の小選挙区を「10増10減」する法案を今の国会に提出し、成立させる方針です。
自民党は、11日から法案の議論を開始しましたが、出席者からは「地方の声を無視した線引きが行われている」「10増10減の結論ありきはおかしい」などと反対意見が相次ぎました。そのため、あすも引き続き議論することになりました。
ある自民党幹部は、「反対があっても最後は押し切る」としていて、執行部は早ければ今週中にも党内の手続きを終えたい考えです。